

ゴールデンクロスしたから買い!デッドクロスで売り!なんて使い方をされる移動平均線。
でも、はっきりいうと移動平均線を使ってトレードする意味はほとんどありません。チャートが見辛くなるので消していいくらい。
チャート画像上げてたら、移動平均線使わないの?って聞かれるけど。
iPhoneは発注用。Macのテクニカル用チャートに引いてます。
でも移動平均線で跳ね返った!とかは平均線で跳ね返ったように見えるだけ。50%で反発しただけの話。
— watari@ドル円に養われし者 (@tonawatari) July 16, 2021
移動平均線は他の人が相場をどう見てるか確認する程度の物。慣れてくると表示する必要もありません。
今回は移動平均線を使う必要がない理由。どうしても表示したい人へ他のテクニカルと併用して、有効活用する方法をお伝えします。
移動平均線が使えない理由とは?
移動平均線にもいろんな種類があるけど。
- SMA(単純移動平均線)
- WMA(加重移動平均線)
- EMA(指数平滑移動平均線)
どれもまともに使えません。watariのトレーダー仲間でも、誰一人移動平均線を頼りにトレードしてる人はいない。
FX入門書なんかには、移動平均線で相場のトレンドを確認。売買サインを見ながらエントリーなんてことが書かれてるけど。
実際に引いてみて過去のチャートを確認してみましょう。サインが出るのが遅すぎてまともに利益もだせません。(損する可能性のが高い)
役立たずの移動平均線とは?
FXの移動平均線は、指定した期間のローソク足の平均値をチャートに表示したもの。
過去の値動きが表示されてるだけ。未来の値動きを予測したり、売買サインを事前に予告したりしてくれる便利なものではありません。
一年ほどチャートをさかのぼり。移動平均線が交わったときに売買してどうなったかを確認すると。確実に証拠金は激減してるはずです。
またトレンド方向を確認するためだけに、移動平均線を表示する必要もナシ。トレンドなんてローソク足だけで確認できるので、チャートを見辛くするだけのデメリットです。
クロスしたら売買なんてあり得ない
- 画像のように長期線を短期線が上抜いたら買いサイン(ゴールデンクロス)
- 逆に長期線を短期線が下抜けば売りのサイン(デッドクロス)
確かにゴールデンクロスが発生した後に、上昇してるように見える。でも実際は
下値を切り上げサポートでボトムを作り、反転したのを確認してエントリーするwatariの手法だと買いポジは107.648
安値を切り上げ高値更新(ダウ理論)し、レジスタンスを突破した後。エントリーしても買いポジは108.081
ゴールデンクロス直後のローソク足の最安で購入したとしても108.350
移動平均線でクロスしたのを確認してエントリーするなんて遅すぎ。利確を考えてもいいくらいの場所でポジションを持つことになるんです。
移動平均線で未来はわからない
エントリーが遅くても、移動平均線のクロスサインを使って利益を出せるなら価値があります。
でも移動平均線は、指定した期間のローソク足の平均値をチャートに表示したもの。大きく値が動けば、ゴールデンクロスやデッドクロスのように短期線が長期線を抜くのが当たり前。
上記のように長期線を短期線が下抜き(デッドクロス)下落のサインが出てるけど、実際はそこから急上昇。
一般的にダマシと言われる状態だけど。ダマシでもなんでもありません。
元から移動平均線はなんの役にも立ってません。デッドクロスが表示されて下がらなかったとき=ダマシと言われてるだけなんです。
移動平均線なんて気休め
何度も繰り返すけど移動平均線は、指定日数分のローソク足の表示を一本の線にしただけ。
短期で値段が動いたので長期線を追い抜いた=トレンドが変化したかも。程度の指標なんです。
- 移動平均線にタッチしたから買い
- 移動平均線から離れたから売り
なんて使いかたも間違い。繰り返すたびに損失が増えてませんか?正しくは
- 指定期間の平均値にタッチしたから買い
- 指定期間の平均値から離れたから売り
してるだけ。発生中の短期トレンドに逆張りし続けることになるので、利益が出なくて辺り前なんです。
トレンドを見るのに移動平均線も必要ない
でも移動平均線でトレンドが分かるし…
ローソク足を見れば一発でトレンドがわかるので、移動平均線を表示する必要なんてありません。
- 高値と安値を切り上げれば上昇トレンド
- 高値と安値を切り下げれば下降トレンド
- 動かなくなればレンジかペナントの状態
一目見てわかるもんに無駄な線を入れる必要ナシ。それなら一目均衡表でも入れて、雲を見ていた方がよっぽど役立ちます。
MAの剥離率なんて無駄の極み
移動平均線とローソク足がどれだけ離れているか(剥離率)を見てトレードしている人もいるでしょう。
ボリンジャーバンドと同じような考えなので、これは間違いではありません。
移動平均線は指定期間の平均値なので、いつかはローソク足と近づいていくのは当たり前。でも発生してるトレンドに常に逆張りするようなもん。
リスクの割にはリターンが小さく。大きなトレンドが発生してるときは、とんでもない大損をしてしまうかも。
また暴落や急騰時にMAとの剥離率を見て、トレードしてる人も多いけどこれも間違い。
- × 暴落してローソク足とMAに剥離が生まれたから反発した
- ◯ 暴落した後に少し買われたから移動平均線の方に戻った
移動平均線から離れたから戻ったのでなく。大きく離れた後に買い戻しが入ったから、移動平均線の方へ近づいただけなんです。
移動平均線が絡まったときはチャンス?
なんかよくわからん迷信で
- 移動平均線がゴチャゴチャになったら
- 複数の移動平均線が一本線になったら
- 長期中期短期の線が同じ方向を向いた
とか全部ローソク足で解決できる話なので、移動平均線に頼る意味がわかりません。
移動平均線がゴチャゴチャに絡みあったら→何時間もレンジが続きどちらかに飛び出す手前
複数の移動平均線が一本線に近づいたら→ペナント鼻先なんかで値動きが狭くなって抜ける寸前
長期中期短期の線が同じ方向を向いた→大きめのトレンドができてるだけ
ローソク足を見るだけで済む話をわざわざ移動平均線で解説してるだけなんです。
どうしても移動平均線を使いたい!
ある一定の条件では移動平均線も使えます。本当に特殊な条件だけどね。
watariも一応移動平均線は見てるので、(1日に2,3回だけど)
どうしても移動平均線を使いたいって人は、続きをどうぞご覧ください。
RSIと組み合わせる
あまり役に立たないRSI。以前大きめのトレンドが出たときに、押し目や戻り売りの目安として活用する方法を解説したけど。
- RSIが70~80を超えたら売り
- RSIが30~20を割ったら買い
なんて逆張りに使うには信頼度が今ひとつ。そこで移動平均線と組み合わせて、両方で買いや売りのサインが出たときにエントリーって組み合わせがあるんです。
メリット
二つの指標で同時にサインが出てるなら、売り指示や買い指示の信頼度は高い。
注意ポイント
サインが出るのが移動平均線単独よりもさらに遅くなる可能性がある。
デメリットを見てわかるようにトレードサインとしては、まともに使えません。
ローソク足やレジサポのラインで、反発したのを確認後にエントリー。数分後にサインが出たらニッコリするぐらいの自己満としてなら使えます。
200MAは組み合わせると使える
ずっと200MAで跳ねるように移動してきたチャート。とりあえず買っとけば儲かる相場からの一転下落。
こんなチャートになったときに、200MAとフィボナッチを使うとエントリーの根拠を増やす事はできる。
下落の50%戻しと200MAが交わった場所で売りエントリー。次は200MAのそばで38.2で売りって感じ。
ただ200MAを絶対に超えないわけじゃないから、あくまでエントリーの根拠が増えてポジションを持ちやすくなるだけ。
watariが普段使ってるレジサポのラインを引いてローソク足の動きを確認した方が面倒な代わりに予測精度は上がる。
さらに一つ目の山が分かれば、トレンドラインも引けるから次の反発もわかります。
- お手軽な200MAを使うか
- 面倒だけど精度の高い手法を使うか
チャートの主役はあくまでローソク足。+レジサポのラインとトレンドで未来の動きを予測してます。
200MAはローソク足に合わせてついてきてるだけ。他のテクニカルの補助に使うくらいで丁度いいです。